2009年2月27日金曜日

2D Invitational


グループ展示に僕の写真が初めて推薦された。
この展示は写真、グラフィックデザイン、絵画クラスなどのそれぞれの教授が2作品ずつ選んで行うもので、毎学期開かれているそうだ。




選ばれたのは、以前ブログにのせたセルフポートレイトとしての写真(右)である。

規定として、フレーミングして、すぐに展示できる状態にしての提出が義務づけられていたので、前回のマウントの失敗を考慮し、いつもの3倍時間をかけて精密に作業した。
こじんまりした展覧会場ではあるが、場所がキャンパスの中心に位置しているため、多くの人が出入りする。本当のところ、自然写真を持っていきたいところだったが、それでもいい機会を得た。

作品登録の際、「値段をつければ売ることもできますよ」と言われたので、ちゃっかり$50の値を付けた。この$50は、プリント代、フレーム代と作業費用を含めて、元が取れる額ということで設定した。

これからコンテストなどにもバンバン作品を提出していきたいと思う。




展示会場入口(内側)の様子


2D Invitation University of Alaska Anchorage

Feb. 26, 5-7 p.m.
Opening Reception
Student Union Art Gallery

  This exhibition runs from today, Feb. 26 through Thursday, March 19 and will consist of 2-Dimensional work from outstanding upper-division UAA art students. Works are selected by the UAA Art faculty in drawing, painting, printmaking, photography, computer art, illustration and graphic design.



展示会場入口(外側から)



2009年2月23日月曜日

Photoshop Edit

夜、山に写真を撮りにいった。
今回はデジタル写真クラスの宿題である夜景写真を撮るために出かけた。

カメラの機能を色々使うと、人の目では見えない画像を撮ることができるのは、カメラの利点の一つだと思う。長時間シャッターを開けっ放しにしておくと、肉眼では暗くて見えない星の光までも、デジタルセンサーが鮮明に捕らえたりする。下の写真は、アラスカの州旗にもある、「北斗七星」を撮ったもの。(注:左からの赤い光はアンカレッジの町の光が拡散されながら届いてきているもの。中間調のみ調整)



星座はその形を知らなければ見つけることができない。例えば、上の写真で北斗七星以外の星座かあるいはその一部を認識できるという人はほとんどいないと思う。僕もわからない。じゃあ、北斗七星を知らない人は、この写真を見た時に面白さは半減してしまうかなとも思った。
そんなことを考えながら、この写真を編集していた。実際、この写真については、ポイントが山の上の北斗七星なので、その七つの星がもう少し輝いていてほしかった。

そこで、フォトショップをつかって、それらを強調してみた。下の写真がそれである。



これは果たして本当の写真と言っていいのかどうか。このように編集した写真の扱いはどうするべきなのか、未だに自分で答えを見つけられていない。「注」で記しているように赤い光もいい雰囲気を出していると思うが、フォトショップを使っていじることができてしまう。本物らしく見せることができてしまう。具体的にいえば、1ピクセルづつ変更しながら、星を強調したり、青や緑や赤の光をすこしづつ加えることもできる。
ただ、「編集時、フォトショップ使用」だけ記せばいいという問題ではない気がする。





2009年2月12日木曜日

ASONP monthly meeting



ASONPの月例ミーティングにビジターとして参加した。

 ASONP (Alaska Society of Outdoor and Nature Photographers) とは地元アンカレッジに密着した自然写真家集団のこと。もちろん撮影はアラスカメインだが、それに限らず世界各地をまわって問題ない。年齢層がかなり上なのが少し気になるが、この組織については以前から目を付けていて、近いうちメンバーになろうと考えている。(学生会員:年間$10)
今回のミーティングは、新しく会長になった方の紹介と、スポンサー&サポーターのお店の紹介に始まり、Ken & Chris Day という夫婦で写真やガイドをやっている方のプレゼンテーションがあった。
プレゼンテーションの内容はアンカレッジの南西に位置するカトマイ国立公園でのクマの撮影について。ちょうど夏に行く計画を立てていたので参考になった。アラスカにクマはどこにでもいるそうだがやはりそこでは量がちがうとのこと。驚いたことにある程度(5フィートと言っていた)近づいても大丈夫だいう。20年間そうやってきて、事故が無いという。したがって、彼らはライフルを所持しない。国立公園に隣接するマクニール川サンクチュアリというエリアでは、レンジャーがライフルを所持するのだが。またマクニールのエリア内にはレンジャーなしで入ることはできず、入園人数も年間限られ、規制が比較的厳しいように感じる。いずれにせよカトマイへのアプローチの方法やプログラムが多様だということだ。
プレゼン方法はスライドショー&コメントの後、Q&Aというスタンダードな方法。


ミーティングでは重要な情報を他にも得ることができた。

 AWRTA (Alaska wilderness Recreation & Tourism & Association)の話がちらっとでてそれを逃さなかった。この組織のことはまだ良く知らないが、ホームページを見る限りASONPよりも数倍大きい。写真ではなくツアリズムメインの組織だが、自然写真はツアリズムと表裏一体なのだ。
この組織の年次の会議が3月4日から3日間にわたって開かれる。その第一日目に、ナショナルジオグラフィオックのフォトグラファー、フィリップ・ニクリン(Flip Nicklin)のザトウクジラの個体数の変化についての講演がある。(彼のサイトのトップページからザトウクジラの壮観な写真を見ることができる。)
僕がまだ日本にいるとき、同じくナショジオのカメラマンであるティム・レイマンの講演を聴いたが、一線で活躍しているフォトグラファーの話は情報量が桁違いだった印象がある。
3月4日の水曜日で授業があるが、ナショジオフォトグラファーに会えるチャンスは極稀なので、これは行くしかない。






2009年2月10日火曜日

Bad Work


今回アラスカで初めてフォトコンペにトライしてみた。結果失敗。

FUR RONDY  という写真展に出品する予定だったのだが、出展できずに終わった。というのも、今回自分にとって初めてのプリントでの出品だったのだが、作成したマウントの質の悪さに、提出先に断られてしまったのだ。

次回、同じような失敗をしないために記録しておく。

以下、ネット上で掲示されていた、出品の際の注意すべきルール

PHOTO PREPARATION (出品用マウント制作)
  1. Deadline: Monday February 9, 2009
  2. Entries are limited to five prints of color and five prints of black & white. (max. 10 entries per person)
  3. Attach completed entry form to the back of each photo entry.
  4. Photo size must be a single photo 8”x10” or larger.
  5. Each entry must be mounted on a16”x20” white foam core board for display.
  6. We highly recommend that all photos be shrink-wrapped for their protection.
  7. There must not be a name or identifying marks on the front of the mount.
  8. Please place an arrow pointed upward on the back of the print
  9. Title is not required.
  10. Photo entries not following the above guidelines will be disqualified.

出品要項の中からさらに自分で注意すべきところをピックアップしたのが以上の10項目。しかし、5番のマウントボードについて注意が欠けていた。アートショップに注文する際、「展示ならこちらを」と勧められた方を買ってしまった。こちらは写真の台となるボードの質としては高いのだが、指定されていたものとは違った。これを範囲内だと勝手に自分で判断してしまったのだ。
ボードが違えば、その後の写真をボードに貼付ける作業も多少変わってくるのだが、そこも気にかけずに処理してしまった。そのため、提出先でいとも簡単にボードから写真を剥がされてしまった。『これはとても雑ですよ』と言われてしまいそこでリタイア。

まとめれば、写真の制作だけに集中して、あとの仕上げをてきとーに済ませてしまったということになる。自分では慎重にやっていたつもりだったのだが、結果は×。日程に余裕を持って、着実にやっていく必要がある。







2009年2月6日金曜日

Night Moose


以前から、夜、ムースは何をしているのか気になることが何度かあった。しかもマイナス20℃くらいに冷え込む厳冬期にどう乗り切っているのか興味があった。

幸いにも寮の近くの林で静かにたたずむムースを発見した。ムースは昼夜問わず人目につきにくいところで横たわる。やはり寒いのだろう、秋頃見かけたムースよりも体をきゅっと丸めていた。

日中食べた木の葉や皮を反芻しているのだろうか、絶えず口は動かしていた。


このサイズで撮影するとなると必ずセットする前に気づかれてしまう。ムースの耳をみていると、どこに注意が行っているのかがよくわかる。



ある程度の時間、僕がその場を動かずにいると、ムースもだいぶ落ち着いてくる。しかし、シャッターが切れる音には必ず反応。


※ Time: 9:30 p.m.
Body: NikonD300, Lens: 80~400mm
ISO: 500~1600,   tripod
Develop: camera RAW 4.1 


彼らは渡り鳥のように南下して、寒い冬をしのぐわけではなく、ずっとテリトリー内にとどまる。どうしてそのような方法をとるのだろうか。ただめんどくさいから居座る、という訳ではなさそうだ。ムースに対してまた興味が膨らんだ。