2009年3月20日金曜日

How to create a unique photography


自分だけの、いわゆる独創性を求める写真を撮ろうとするとき、必ず決めたプロセスを踏むようにしている。
未だ模索中のものだが、こういった段取りは大事だと考えている。
まとめると、

撮影前
  1. コンセプト(授業の課題のときはそのアサインメントテーマ)
  2. 情報収集 (イメージのみ)
  3. 頭の中でイメージを作る。
  4. アプローチ方法を考察 (撮影場所、装備と日時の決定など)
  5. 対象に対する知識を得る
  6. イメージに変化を加える部分を考える。

自分の中で6番目は外せない。3番目の段階で練り上げたものは、何かしらその集めた情報に基づいたイメージになっているに違いないので、誰かが同じような写真を既に撮っている可能性が少なくない。したがって、その集めた情報に無いアングルだけを考えるプロセスを踏む。これが6番目の変化を与えるプロセスだ。
例えば、鷲の撮影の時なんかは頭の中で、鷲を自由に飛ばす。自分が空間把握をすることが得意ということを活かして、周囲の環境と、自分と、鷲を頭の中にセッティングする。3羽以上飛ばそうとすると、2羽が動いているのに、1羽、飛びながら静止していたりするので3羽以上は飛ばせない。風景の写真にしても、時間がちょっとずれれば、ちょっと違う写真ができるし、太陽と雲などの空の状況にものすごく左右されるので、そこを極力集中してイメージをずらしていく、ということをする。(他にも細かいことを言えば、5番目の対象の研究を情報収集と同時進行させない。もしこれをしてしまうと、全体的なスケジュールが大幅に遅れたりするからだ。)
そして、実際に撮影に臨むと、想像していた状況と全く違うこともあれば、近いものが撮れることも必ずある。難しくとも、決めたアングルは狙い続ける。予想していた状況が大幅にずれた時をのぞけば、途中でイメージしていたものを辞めて、新しくそこからランダムに撮っていくと、面白いことにあまりいいものができなかったりする。

撮影後
  1. 写真のセレクト
  2. トリミング
  3. トーン調整
これは誰もが行う流れだろう。ここではセレクトが、一番重要。多くのフォトグラファーの写真を見ていないと、いい写真がどれなのかがわからない。ここでの判断は時間がかかるが、慎重にやる。


僕はプロではないので、このプロセスを他の人に薦めたり、写真家の別の意見を無視できる段階には無い。だが、写真を撮っていくにあたって、こういった過程は無視できないという考えが根付いてきた。固執せず、改善していけるようこのプロセスを踏んだ撮影を繰り返すのみだろう。




2009年3月18日水曜日

熊の撮影

抽選に通った。確率15%。運が良かった。
マクニール川サンクチュアリエリアへの入場許可である。

Congratulations Takashi Nakashima,
You have won a 2009 permit to visit the NcNeil River State Game Sanctuary. If there were other people on your application, they have also won a permit for the same time period. Notification letters are being sent out and they will contain details on how to make payment. Payment must be received by April 15 or you will forfeit your permit.

check this → Current Winners

このサンクチュアリには、高密度でグリズリーベアが棲息している。
4日間のテント生活。4日間100%熊に遭遇。レンジャー2人付きなので、初心者にとって撮影に集中できる状況が予想できる。

期日は6月中旬。さっそく計画を始めた。


2009年3月16日月曜日

The Eagle Lady Helper, Steve


昨年訪れた時と変わらず、彼は丁重なおもてなしをしてくれた。今回、彼には内緒で彼自身の取材を僕は試みた。秘密でやることは失礼かもしれなかったが、僕のカメラに、意識を向けてもらいたくなかった。「今回も鷲の写真を撮りにきた」と、嘘をついた。


Steve, at the age of 62
スティーブ、62歳



feeding to Bald Eagles, after The Eagle Lady, Jean died.
彼はジーン (The Eagle Lady) がなくなった後も、鷲たちにえさを与え続けている。



voluntary service on behalf of Eagles.
ジーンの意思を引き継ぎ、すべて鷲たちのために無償でやっている。



Japanese food is healthy and good for liver, he said.
日本食は、とても体によく肝臓にもいいと彼は言う。











2009年3月10日火曜日

Iditarod Trail Sled Dog Race







第37回アイデタロッド国際犬ぞりレース開幕。



アンカレッジのダウンタウンは、いままで見たことのないほど人であふれていた。一年通じてこの町の一番のお祭りらしい。犬ぞりの写真を撮るには到着が遅すぎた。



リンクスの毛皮をまとった人。たぶん相当高価で手に入れたのだろう。リンクスの毛皮なんて売ってるのを見たことがない。




この撮影隊の列が100mほど続いていた。
ライセンスのある人だけが入れるエリア。今回うまく行けばIDを取れるはずだったのだが・・・。来年はなんとか手に入れてなかへ入りたい。


Jeff King この大会で4度ものタイトルを手にしているベテラン選手。



2度の優勝経験があり、昨年の覇者でもある、Lance Mackey。三本の指は三度目の優勝を狙うぞ、ということだろう。


上の2選手は今大会で首位争いが予想される二人。この他にもレース記録を調べると上位は同じ名前がほとんど。しかし、この長距離レースの完走者はエベレスト登頂者数よりも少ないそうだ。

レースの起源は1925年、遠く離れた村まで緊急の医薬品(ジフテリアの血清)を送り届けるため、犬ぞりが使われたことに始まる。レースの出場者は当時とほぼ同じコースを走る。

このアンカレッジのスタートは実は仮装スタートである。雪や交通状況の関係からか、何年か前からアンカレッジよりも北のウィローという町が現在の本当のスタート地点になったそうだ。マッシャー(犬ぞり操者)はこのアンカレッジの地を数キロ走ったあと、ウィローまで車で移動し、翌日再スタートする。


実況はこちらの公式サイトから → アイディタロッド国際犬ぞりレース



2009年3月2日月曜日

Rondy World Championship Sled Dog Race




アンカレッジのダウンタウンで犬ぞりレースが開催された。
アイデタロッド国際犬ぞりレースとは異なり、1時間半くらいでゴールできるショートコース。アイデタロッドが、早くて9日かかるレースであるのに比べれば、このレースは犬たちにとって短距離走みたいなものなのだろう。もちろん犬も短距離用にトレーニングされているとのこと。


ダウンタウンからスタート(写真左上)して、アンカレッジ市内を出ることなくターンして戻ってくる。車でも50分くらいかかる距離と考えれば、一時間半で戻ってくるのだから大したものだ。



係員の人はゴール近辺でレース経過の連絡をとる。




息がぴったりな3頭の犬。

上の写真は高速連写したもののうちの一枚だが、肉眼で見てもずっと動きが合っていて面白かった。このチーム以外にも息が合っているチームが多数いた。いったいどんな調教をしているのだろう。



レースに出してもらえなかった控え選手 SNEFRU。





今回の撮影は事前にこのレースを何度も見たことがある方から、ベスト撮影ポジションの情報を入手していたので、イメージ通りのレース写真が撮れた。来週は国際犬ぞりレース、アイデタロッドが開催されるので、今また情報集めをしている。