2012年7月14日土曜日

Moose calf その毛色について




この母親と仔の、毛色の違いは何だろうと考えていた。

ヘラジカの仔は、必ず生後2ヶ月くらいまで薄茶色の毛をしていて、

母親のそれと区別できる。


この仔は、背中の毛がもう生え変わろうとしている。

当たり前だが、2週間前はもっと背が低かった。

このあたりの森を歩いていると、自然に朽ちて折れた木々が目にとまる。

それで僕の中で、ひとつの答えが出た。

その折れた木々は、背が低くて薄茶色をしている。

ふと、遠くにあるこれらの木々を目にすると、

その隣にヘラジカの仔か。でも動いていない。

それでやっと木だとわかる。


生きている木々で、この薄茶色をした背の高い木々はない。

みんな折れたばかりが特に、明るい肌色に近い茶色をしている。

仔の茶色の毛色は、ちゃんと周囲の景色にとけ込む保護色の役割を果たしているのだ。

そういう自然の仕組みなのだと、とりあえず理解しておこうと思う。


真っ黒な服装の僕を、母親と勘違いして一時ついてきた。

ところが母親が意外に無関心なのが、この森のヘラジカの特徴だ。


2012年7月9日月曜日

Cow parsnip (オオハナウド)




アラスカでは、雪が解けると生えはじめ、

山の至る所、特に水が多く日のあたるところでは、

このオオハナウドが群生する。

毒があるので、ハイキングに行くときには気をつけたほうがいい、

といわれている。普通に歩いてる分には何ともない。

茂みに入ったときに、直に触れてはあまりよくないそうだ。

とはいえ、いままで山を歩き回って、茂みに入っても

いちどもカブれたことなどない。

きのう見たムースは、これを食べていた。

それより、近よってみるととても綺麗な形と、

かわいらしい小さな花を、てっぺんに無数につけている。

ハイカーには避けられているために、見られていないところだろう。