2016年5月28日土曜日

風景を感知する

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風景写真の一つの求め方

フリードリッヒ・グラダのバッハを聴きながら、
音楽の清らかさを感じ、この清らかさへ創作を方向づけることと、
写真の絵柄として清らかさの方向を求めることを、同時に感覚する。
あとはこの感覚に、歩きながら出会うために、自分の体を外に出す。
感覚を持つ心を、自然の中へ運び込めば、出会った時にその創作は、決着する。

風景の清らかさは、音のある音楽を聴いている時よりも、
音のない音楽を記憶から流す時に、感知しやすい。
絵にも音はないが、音があるからだろう。

歩きながら流す。シトカローズの陽葉は風になびき揺られているのではなく、自らがその風に乗って踊り出すような喜びに揺れる姿を表現し始める。