これは動物撮影のときに使うカモフラージュ。もともとはシカなどの大型哺乳類のハンティングに用いられていたものを、イギリスのステルスギア社が野生動物撮影用に販売している。
話はそれるが、ハンティングというのは最終目的はちがうものの、野生動物の撮影と最後の最後まで同じ行動をする。時折ハンティングの雑誌を読んで、動物へのアプローチ方法や、自分の存在の消し方を学んだりしている。
ストイックに考えれば、このカモをつかうからには、セントリピーレントという自分の体や衣類、撮影道具までも臭いを消す洗剤を使って、数日間待機する方法をとるべきなのだ。
個人的には、この道具をまだ回数を重ねて使用したわけではないので、意見を言うことはできないが、いままで逃げられていた動物に対して使ってみることを考えて購入した。前回に紹介したリモートシャッターとあわせて、ここから200メートル離れた対象を狙う。
冬は雪に隠れるため白のカバーをかけることができる |
ただし、どの動物をターゲットとするにしても、自分から近づくのではなく、動物が撮影圏内に侵入したところを狙うわけなので、動物をおびき寄せる、なにかしらのルアーが必要になる。アメリカの国立公園ではそういった規制は厳しいため、ルールに則った行動をとらなくてはいけない。
今年の夏に、数週間を費やしてカモフラージュ撮影をする計画を立てている。この結果や感想はまた投稿したいと思う。
とにかく今までの、自分からアプローチする撮影方法とは大きくスタイルが異なるので、予備知識と忍耐が求められる。