今年4月12日、都内で「アラスカツアリズムショー」と題してアラスカの観光局と日本メディアとの交渉の場が設けられる。
内容はアラスカから各観光局の方が日本を訪問し、自分たちのツアーがいかにすばらしいかを日本メディアに伝えるというもの。そこで双方が契約を結ぶことが一番の目的である。
僕はそこでボランティアとして手伝うのだが、お金が出ない代わりにという理由から、僕の写真を紹介してアラスカをアピールできる機会を得た。 いまはそのための写真を編集・構成中だ。あくまでも、そこでは自分の写真ではなく、アラスカの自然を伝えるための編集が求められる。あとはそれに加えて、アマチュアのカメラマンでも、簡単に野生に近づき堪能することができるのだということをアピールしようとも考えている。
このようなチャンスを得たのもやはり人と人とのつながりからだった。発端はアラスカで借りていた部屋の家主で、お世話になっていたバイクレンタルのオーナーでもあるピーター。ピーターがこのイベントが4月日本で開かれることを先月知らせてくれて、ATIA(アラスカトラベルインダストリーアソシエーション)の人を紹介してくれた。その人が日本支部に連絡を入れ、打ち合わせの場を設けてくれた。打ち合わせの場ではアラスカ話で盛り上がり、ボランティアとして協力させてもらうことを快く承諾してくれた。完全なる部外者で一般の人間を通してくれた。自分のみでダイレクトにアタックしていたのではそう簡単に行くものではない。
今年の夏からはアラスカに移り住んでの生活が始まる。日本に戻ってきたときには、自分の写真を紹介して、多くの人に興味を持ってもらえるような活動をしていくことになりそうだが、そのファーストステップとして、今回のイベントではいい勉強をさせてもらえそうだ。
帰国して2ヶ月がたち、撮影からは遠ざかっていたが、次の撮影行のプランを練ったり、自分の写真を見てもらえる機会を探したり今後のための動きは続けていた。これらも写真家としての本当に重要な活動であるのだと実感している。
何はともあれ「活動をやめないこと」それが自分の初志を忘れないための一番大事なことだろう。
2010年2月27日土曜日
2010年2月1日月曜日
シャチの身体能力
2010年1月21日木曜日
Untitled
ひと月ほど更新を怠っていたが、自分の中でようやくこの先の活動のスタンスがまとまってきたので、書き出してみることにする。
というのも、昨年12月に学生生活を終え、帰国し、これからどのような活動スタイルで写真を撮っていくべきなのかを考え倦ねていたからである。要するに、ここは自分にとってひとつの岐路であった。
簡潔に述べるなら、1年を通してみたとき、9ヶ月間バイトで収入を得て、3ヶ月撮影費に当てるというありふれたスタイルをとる。少なくとも3年はアラスカメインで撮り続けるだろうから、このような生活を続けながら、公募展に作品を提出していくだろう。それで作品展示の機会を得られれば望みどおりである。
運良く米国での労働の権利を得られるため、今年5月にはまたアラスカ入りする。アラスカで多くの撮影情報を得ておいたので、撮影にすぐ出かけられる素地が向こうにあるのは1年半滞在した功績だと言える。
また、学生ローンの返済もスタートし、アメリカに住み始めるとなると、やはり経済面で圧迫されることは間違いない。そこの最低ラインを守りつつ活動していくのだということを忘れるわけにはいかない。
いずれにせよ、僕の中で写真をやめるという選択肢はない。写真展入選のための写真をとろうとは思わないが、公募展をうまく使いながら、自分の作品を高めていくことを考える。今後は少し社会を意識しつつ、自分の発展のための写真応募を一つ、活動の軸としながら撮影をすすめていくことになりそうだ。
2009年12月28日月曜日
California
冬休み、カリフォルニアへ旅行。
アラスカと同じ季節とは思えない景色。
初めての旅行地で「わー、きれい」という感情からシャッターを切らないよう注意して撮影した。あまり準備に時間をかけられなかったが、アラスカとの植生の違いとカリフォルニアの土地の特徴をとらえようと試みた。

サバンナ気候ほど強くないが雨期と乾期があるため、ダム建設の必要性がある。2006年に最高水位を記録するなど、近年に不安定な気候の兆しが見られる。今年は逆に旱魃の大きな問題を抱えている。
ところどころこのような枯木が見られるのは落雷か、古くなって自身の重みに耐えられなくなった古木だろう。
原住民インディアンは姿を変えてしまったが、昔の彼らの生活の様子を現代の子孫たちが学べるよう再建をかさね、村が保護されている。ここはミウォク族の部落。
横に大きく広がろうとする木々が多い。
1500mほどまで登ると、南アラスカの植生に似てくる。しかし地球が激しく大地を煽動している様子は異なる。
ゆっくり観察していると、アラスカの大地よりも緯度の低い本土のカリフォルニア部分のほうが地形の変動速度が速いのではないかと思えた。それが気候から来るものなのか、マントルの活動からかわからないが興味深い違いを見て取れた。
本腰をいれて動物を追う撮影行をする時間は作れなかったが、次回またくるための視察ができたと思う。
2009年12月9日水曜日
2009年12月8日火曜日
Artist Statement
期末試験の週に入った。自分のすべきことはプレゼンの準備を徹底することだけ。写真はもちろん風景と動物の自然写真。なんとか自分の写真を共有してもらおうと、アーティストステートメント(芸術家としての大義名分みたいなもの)をつくってクラスメイトに配る予定だ。そうでもしなければ、今の状態で自分の言いたいことは、しゃべりだけでは伝わらない。
ステートメント
写真撮影を通して、私は風景や動物のそれぞれが持つ特色を表現したいと考えている。それをする理由として、結果として人々の注意を自然へ向けることができるからである。最終的に、その人々に自然保護への貢献となる行動をはじめてもらえれば幸いである。したがって、その第一歩として、私は人々に写真を通して、自然や動物に興味を持ってもらうことから始める。
そのために、私は現在写真を編集する際に、動物の機微、その場の空気感、対象物の臭いなどの実感覚を写真に含めようと、実験的な試みをしている。これが今回のポートフォリオの写真の中で色彩を強調したり、強いコントラストやシャープネスを使う理由である。(もちろん、誇張表現は避けなければならないが。)
私が以前までに勉強してきた動物行動学、解剖学、生態学などが、自然の持つ特異点をとらえるための重要な要素となっていると信じている。これを考慮に入れたうえで、このポートフォリオは私がそれぞれの対象の特徴を強調し、その美しさを表現しようとした一つの実験結果となっている。
Artist Statement
When taking a photograph, I want to express the peculiarity of a place or an animal. My reason for doing this is so that I can bring nature to people’s attention. I hope, as a result, people start taking actions that contribute to the protection of nature. Thus, my first step is to make people become interested in nature and animals through my photographs.
To this end, I am empirically trying to put real feelings into my works, by such means as highlighting the subtleties of animals and the atmosphere of a place, and representing the smell of a subject, when retouching pictures. This is why I enhance color and use high contrast and sharpness in this portfolio (Of course, I have to avoid exaggerated expression).
I believe that my previous study of animal behavior, animal anatomy, and ecology are important factors in how I capture the peculiarities of natural scenes. Taking this into consideration, this portfolio is one of the results of my experiment where I attempt to emphasize a feature of each subject and express its beauty in each photograph.
このステートメントを作る時、どうしても後付けになってしまうような部分が出てくるのが否めなかった。なぜなら、常に上述したようなことを考えながら撮影している訳ではないからだ。しかし、自分の脳裏にある部分をもっと掘り下げて、なぜ写真を撮るのかを考え続けていかなければならない。
2009年12月5日土曜日
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