先日アンカレッジ市内の写真展を見に行き、確かめさせられることがあった。それは自分が写真をやるのはなぜかということ。
展示の中にエディーソロウェー(クリックでページにジャンプ)という写真家の写真が展示されていた。この写真家の講演に夏参加したばかりだったのだが、写真展で彼の写真をじっくり見ていて、夏の講演のときに一つ質問をしなかったことに後悔した。「絵画ではなく、写真で抽象画のような画像を撮るのはなぜですか」
それはカメラで絵筆に対抗しようという運動なのか、それとも自然美をスピーディーに見つけられて、さらに仕事が早く進められて楽しいからか、あるいは単にきれいだからとるのだろうか。
リアリズムという範疇において、自分の活動も、なぜ絵画ではなく、写真なのかという質問がされうる。これには僕は、世の中の動きや、動物の保護活動というキーワードでもって答えることができる。しかし、彼のような抽象画を写真で撮る人は、自由な描写ができる絵筆やブラシではなく、なぜ制限のかかるカメラでそれをやろうとするのか。
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