カメラを通して自然をみるというのはどういうことだろう。
あらためて基本的な部分を考えなおしてみた。
ふつうに自然の中を歩いているときに見る自然は、自分がその自然を知ろう、その自然の一部になってみて、木々や動物たちの世界を見るという、自分の中へ自然を取り込む行動、インプットしていくという考え方といえる。
それに対して、カメラを通して自然を見るということは、どうしても「表現」ということを意識しなければならない。360度ひろがる現実の自然の中を、四角く切り取らなければならない。これには自分の自然に対する考え方をアウトプットしていく必要がある。自分の楽しみのための記録にしたって、一部を切り取るときは、深く考えれば取り集めたものが「自分の観る自然」といえるだろう。
自分の考える自然とはどういうものなのか。一枚で表すのなら、やはり「驚き」の感覚を捉えること。
数枚で表す場合は、並べてみて自分の自然に対する考え方が反映されるよう表現すること。これが基本になってくるだろう。
自然の中を歩くときに、カメラをもって記録しながら歩く場合は、このインプットとアウトプットを意識して行動する必要がある。
どうしても自然写真は、時代と密接につながっている必要があると思うし、いま生きる僕らの時代に、どのように自然と向き合っていくか。自分の自然の見方というのをアピールしていくべきだ。
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