2013年10月3日木曜日
プリンス・ウェールズ島での日記 7
6月28日
島に入って8日目
この湖には、多くの渡り鳥も飛来してくるようだ。昨晩、ハシグロアビを撮り、今日はカワアイサの親子を遠くに見た。また、警戒心の強いオオハム(Red-throated loon)もみかける。
今日のエクスカージョンは、地図上の原生林を求めて歩いたが、そこは既にオールドグロース(原生林)ではなく、オオカミが巣を作るような場所ではなかった。
ところで現在購入できる、アメリカの地図は、そのほとんどが1950年前後に作られており、60年も経つ。等高線にほとんど変化は無いものの、水域、森林地帯が色分けされたものは、ほとんど役に立たないと考えていい。たとえば、小川にビーバーが巣を作り、ダムを造りはじめると、瞬く間にその周囲の地形や植生は変化する。
疲れがいつもに比べて残るのは、キャビンの中にいながら、熟睡できないためだろう。蚊が多いことと、日が長く24時でもうっすら明るいのが原因かと思われる。
一カ所、今日動物が休憩しそうな場所を見つけた。そこら周辺はまず間違いなくシカの毛が落ちていて、彼らがどっかり腰を落ち着けるような場所ではあったかが、念のため、ミシン糸トラップを仕掛けた。このトラップは、目的とする動物により作りかえる必要がある。その特定の動物が通ると、ミシン糸が落ちる仕組みになっていて、とてもシンプルなものだが、僕はまだこのトラップは素人同然である。
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