2010年6月28日月曜日

Chase the wolves -part 6-

今年夏、アラスカ到着後のはじめの撮影はデナリ国立公園でのオオカミ撮影。
(今回の投稿では前回からの対策と結果のみ表記)


 去年の問題点における改善点は以下の通り。

問題1、滞在期間、観察時間が短かったということ。
改善1、滞在期間1週間のうち行動時間の大半をオオカミ捜索に費やしたこと。

問題2、Adams 氏のアドバイスをもとに撮影場所を設定したこと。
改善2、書物、時季、現地情報を得て考察の後、自ら捜索する場所を設定したこと。(これについての詳細は part 5 参照)

問題3、滞在期間気温が高く、オオカミの行動は抑えられていたこと。
改善3、去年より2週早めて出かけたこと。朝と夕刻に集中して捜索したこと。

問題4、オオカミの巣がある位置はエリア閉鎖されて入れなかったこと。
改善4、唯一閉鎖エリアを通過できる、パークバスで何度もオオカミの巣付近を行き来したこと。

結果として、成獣3頭と幼獣2頭を確認できた。(写真は大人2頭のものと子供1頭のもの)



このEast Fork pack (オオカミの群)は今年6頭の子供が生まれて育てているという。

6月末で、このサイズ(生後2週未満)ということは6月初旬から中旬にかけて出産されてことになるが、ミューリーやほかの研究者からの報告をもとに一般にいわれている出産時期からはかなり遅れている。


動物写真というよりは記録写真にすぎないが、今回の発見と捜索の繰り返しによって、徐々にオオカミの生活が自分の中でイメージできるようになりつつあるのは確かだ。また、自分の撮りたいと考えているオオカミの姿を映すにはほど遠いことも確かである。