2013年8月19日月曜日

プリンス・ウェールズ島での日記 4

6月25日 
島に入って5日目

タクシードライバーとの出会い

出会ったタクシードライバーのデールさん(80)は1933年生まれ。1988年にこの島にやってきた。もとはOregon州で働いていた。なぜ移り住んだのかは、具体的に話さなかったけれど、Oregonでも、このプリンス・ウェールズ島でも15年前リタイアするまで、Lumberjack 関係で働いていた。今、Klawock で一緒に住んでいる奥さんとは、たぶんこの島で出会ったのだろう。奥さんはアラスカのReal estate の仕事をしていたと言っていた。

彼が1988年に来たときには、この島の森が、ちょうど注目されていた時で、Thorn bayには、当時世界でいちばん大きなLumberjackの会社があり、道路はまだ舗装されていないにもかかわらず、たくさんのトラックが砂煙を上げながら、島を行き来していたという。それから25年が経ち、今あるViking Lumber .co がトラックでときおり木材を運んでいる。そこに積まれる木々はとても細く、年を経るにつれ年々細くなっているそうだ。デールさんはこの会社でも働いていたが、チェーンソーの使い過ぎにより、耳を悪くしてしまっていた。

昔は原生林を切っていたが、いまではかなり少なくなり、道路をさらに拡張していかなければ、残された原生林に到達できない状況になっている。そして、二次林の森からも切り始めているために、木々が細いことがわかる。デールさんは、この森の見方を、簡単に教えてくれた。