2011年4月15日金曜日

Spring cloud

アンカレッジに春が来た。
そとを歩いているだけでも去年と違って光のやわらかさや雲の違いが気になる。
もくもくと春雲が湧いて来た。

天気予報では曇りでのちに雨が降る予報だった。

 立体感のある雲は冬のより見ていて面白い。とくにこのお城のようなのはいろいろ想像が膨らむ。

 かなり低い位置に発達。

 望遠で覗いてみてもおもしろい。このように立体感がでるのは太陽に対して90度の方角がいい。

風向きとか考えてつぎにどうなるのか予想していくのもおもしろい。

2011年4月9日土曜日

極北を愛する人の東日本大震災応援プロジェクト

極北を愛する人の東日本大震災応援プロジェクト

http://justgiving.jp/c/6050 (寄付受付)

http://teratown.com/NPFP (写真ダウンロード)
僕の写真もダウンロードできます。旅行業に携わる青崎さんをはじめ、極北を主なテーマとしている写真家のかたたちが協力して立ち上げたサイトです。僕は自分の写真が何らかの形でも被災者の方の助けになるならと思い参加しました。ぜひ一度なかをのぞいてみてください。




2011年4月3日日曜日

Northern Lights parade

3月9日
夜空に好き勝手にオーロラが舞っていた。たった一日で一年分のオーロラを見た。

 星の光だけの夜空にオーロラが出始める。


 北の方向では肉眼では確認できないくらい薄い赤色のオーロラ。


 少し時間をあけて、東の方では踊るように何本もの筋が発達。自然現象の中でも希有の、とても神秘的な現象。


同じく東の方向、スパイラル状に降りてくる。オーロラの原理を理解していてもそれでもSFの世界にいるような不思議な感覚。

Winter to Spring - Denali National Park -



アラスカに住んで4年目。いままで初春のデナリには訪れたことがなかった。今回はたまたまフェアバンクスからアンカレッジへの仕事の帰りに十分に立ち寄る時間があったので、夏に歩いた経験のあるトレイルを3時間ほど散策した。


ビーバーは冬の間でも冬眠せずに活動を続けている。この木のかじられた跡は見たところ新しい。この冬の間の食料として運ばれたのだろう。


  
スプルースの実。雪の上に落っこちてもなんら問題はない。十年経っても条件が整えば芽が出る。


 冬毛にすっかり覆われているライチョウ(Willow Ptarmigan)。雪が溶けて春も半ばになるとまた換羽する。



このデナリの原野にオオカミが走り回ることを想像すると、何時間でも待ち構えたくなる。来年あたり、冬のデナリを計画してみるか・・・。

2011年3月30日水曜日

マイケル・クイントン研究 -part 3-


この写真は構図やライティングについて考察するよりもこの状況について考えた方が得るところが大きい。

基本撮影データ予測:1/500 f/5.6 ISO400 200mm

背景のボケかたと全体の遠近感からして撮影距離はそこまで遠くない。このリンクスにそこまで近づいているところがまず驚かされるところ。おそらくテント型ブラインドをもちいて数週間あるいは一ヶ月以上探し続けたか待ち続けたに違いない。国立公園外であればキャットルアーを用いたかもしれない。少なくともリンクスに遭遇できる可能性の高いポイントを見つけるまでに数ヶ月かかっているだろう。マイケルクイントンはそのようなことができる写真家である。実はこれ以上彼の行った具体的なアプローチを考えつかないが、たまたまこの状況に遭遇して素早く撮った写真ではないことは明らかである。
 もう一つ考えられる可能性の高いストーリーは、右隅にマスクラットの巣穴らしきものがある。マスクラットがここに巣穴を作るということは、クイントンは川を挟んで対岸に対象を観ていることになり、場面は川辺である。初めにリンクスはこのラットを追ったのだが巣穴に逃げられてしまっている。そのような雪の乱された痕跡がある。リンクスは「待ちの名手」の異名を持つことから、その大きなカンジキのような足で音を立てずに忍び寄り、待ち続け、クイントンも事前に予期して待ち続け、マスクラットが巣穴からひょっこり出て来たところシャッターを切ったものではないだろうか。この続きの写真も2枚あり、このマスクラットは仕留められている。

2011年3月20日日曜日

Open North America Championship

スプリントの犬ぞりレースがフェアバンクスで開かれた。

不景気により優勝賞金が下がったことから参加数は減り16チーム。しかし犬たちはそんなことおかまいなしに全速力。金、土、日と同じコースを三度走りタイムを競う。


スタートから5分、坂道をくだりこの季節アイスブリッジとなっている川の上へ。

一番スピードの出る下りからのカーブを過ぎ、チームは全速力で川の上の直線コースへ。

2011年3月14日月曜日

ICE -soft rime-

フェアバンクス郊外、標高650メートル付近の樹氷

枝の真っ先まで樹氷に覆われる。こんな状態で春の準備を進めていることを考えるとやはり植物は忍耐の生き物だと思う。



月の明かりに照らされる針葉樹の樹氷

 北極圏間際のモンスター樹氷
ユーコン川の湿気がこのような固まりの樹氷を作る。


日照時間が延びるにつれて樹氷は落ちて春の準備。