2009年10月17日土曜日

Japanese aesthetic sense

 左の絵は「騎象胡楽図」といって、奈良正倉院にある日本の絵画である。見たところ中国の絵のようなのは、紀元前の時代の中国から影響を受けているからだとされている。しかし、この絵画自体は中国が唐の時代に日本で作られたものであり、当時すでに日本のこの絵に用いられている画法は中国のそれと異なっていたそうだ。

この絵から見て取れる風景画の特徴として、二方向からの風景を遠近法の妙技によって、それらを不自然なく融合させている点にある。具体的には前景に、象とともに踊る4人のひとたち(主対象)を用いており、背景にその土地の様子を用いて、中景でそれらをとけ込ませている。

この技法は、遠近法の矛盾をその時代、故意に興したものととらえるべきなのか、それとも、次の水墨画の時代でこの技法が修正されたように、技術的な未熟さから、発展途上のものとしてとらえるのか、そこを文献から読みとるのは難しい。しかし、写真をやる場合に、これを一つの確立された技法ととらえ、この技法を応用させることは可能である。
それをした場合、少なくとも3カット(主題1カット、風景2カット)必要になり、合成することになるのだが、それが真実性を失うかと言えばそうではなく、一つの土地柄を表現する芸術として考えることができるかもしれない。

日本人である限り(というような考えはやはり留学すると身に付いてしまうものなのだろうか?)、その芸術の歴史を知る必要が出てくる。日本人の感受性は自分のそれと何らかの関連があるだろうし、外国人の撮る写真と自分の切り取る写真とに違いを感じるのにもこの点から理解できるかもしれない。どちらが優れているか、というようなことではなく、日本人の観点からの写真を撮る必要はありそうだ。




2 件のコメント:

Mary さんのコメント...

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