2012年6月11日月曜日

1000 と 1


歴史は振り返ったときにはじめて、その区切りが見えるものだと思うけれど、いま、ひとつの自分の中での、写真時代が終わったように思う。

とにかくたくさんを見て、目新しいものに目を向ける、そしてシャッターを切るという時代の終わり。

時代と言うと大げさだけれど、自分に関わることになると、このくらいのイメージだ。

なかなか思うように撮影ができない環境を経て、今までに考えたことのないくらいに、写真を撮ることを考えると、この先やはり、自分にしか撮れない一枚を追求することに絞られた。

1000枚のいい写真よりも、誰もが驚愕する1枚の写真。

ジャーナリズム性はあっていい。そのほうがわかりやすいだろう。感動は継続させて写真に取り込む。

いまは、素地がないから撮りたくても撮れない。かといって、これを言い訳にせずに、撮り続けることはする。ある程度の、おぼろげなイメージはあるから、何とかなる可能性は現状でもある。

これを成功させるために、技術は必要になるだろうけれど、何よりもまず、生態の知識と観察からの確信が必要になる。そして、長期間、腰を据えた取り組みが要になる。




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