2010年11月19日金曜日

Extention Tube



エクステンションチューブはノーマルレンズでクローズアップ写真を撮ることができる便利な道具。簡単に言えば普通のレンズをマクロレンズに換えることができるもの。上の写真が実物だが、見てのとおり3つのセクションに別れていて、使い分けることができる。


それぞれ左から36mm、20mm、12mm。組み合わせによって7段階の長さを使い分けられるのだが、この長さは、焦点距離を変えることで、被写界深度の幅と対象との距離を変えることができ、表現は微妙に変わってくる。


この写真は20mm単体で50mmのレンズに取り付けて撮影したもの。
対象との距離を近づけることができるので全く違う視点でとれる、というのはマクロレンズと同じ。
このチューブの利点はどのレンズにも取り付けることができるということ。なので、超望遠レンズに取り付けて、背景を思い切ってぼかしたいときにも使える。要するにすべてのレンズをマクロレンズに換えることができる。
反対に、欠点は暗くなるということ。純粋なマクロレンズだとこれがとても明るいので手持ちでも気軽にいける。しかし、普通のレンズにチューブを取り付けてマクロレンズにしたものでは、たとえば20mmのチューブで1.3段ほど暗くなる。そのため同じ露出を得るために何か(シャッタースピード、絞り、ISOのどれか)を犠牲にしなければならない。ただ、もともとクローズアップ写真は動く物や速いシャッタースピートが要求される対象には適していない写真のジャンルなので、そこは三脚を使えば解決できる。
(この暗くなる度合いは、20mmレンズが伸びるのでそのぶん光量が必要になるという理論よりももう少し暗くなっている気がする。)

 取り付けは簡単で、レンズとボディとの間に挟むだけ。





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