2011年1月15日土曜日

マイケルクイントン研究 -Part 2-



基本撮影データ予測:1/250 f/8 ISO400 600mm ミラーレンズ使用 三脚あるいはそれに代わる固定機材使用 フラッシュ使用(?)

いい写真にしているポイントを考えてみると、
①サイドライティングによって対象に立体感を与えている。②対象と背景との距離が十分あるために背景全体がうまくボケている。③対象と同じ目の高さから撮影することで違和感のないパースペクティブになっている。④ピントを近い方の目に合わせている。

おそらく「置きピン」での撮影。背景からミラーレンズを使用しているのは間違いないが、フクロウのすむ光量の少ない条件下でミラーレンズを使いこの露出を得ながら、ピンがしっかり来ていることから、あらかじめピントを合わせておき、対象(フクロウ)が来たところでシャッターを押す置きピン撮影と考えられる。レンズ選択、対象、光条件を素早く判断したプロの仕事であるのはすぐにわかる。置きピンであるというのは予測にすぎないが、だとすると、フクロウが人の目の高さの木に止まることは考えられないので、彼は対象の止まるこの木の高さまで登って待ち、シャッターを切ったことになる。
彼の撮影するフクロウの写真の中でも、光と背景がフクロウという被写体に一番マッチしている一枚といえる。

2 件のコメント:

クヤマ さんのコメント...

あとさ、ミラーレンズ独特のボケが、フクロウの目と同じ模様に見えて、すごい迫力を感じるよ。

Takashi Nakashima さんのコメント...

それは面白い視点ですね。クイントンは特定の動物に最適な構図と機材の使い分けをしてるように感じますね。そのボケ味も故意でしょうね。