2014年10月2日木曜日

2014 夏の撮影行 日記 7月28日

 20Kmの距離を往復、カヤック漕行。初日にして40Kmを走破した。この疲労感はたまらない。今回のクロクマの撮影をうまく進めるために、この方法がベストと考えられたために選んだ道であった。

 今日は9:20にベースキャンプ(Harding river cabin)出発し、14時頃アナンクリークに到着。15時には帰路につき、20:30にベースキャンプへ戻るというハードなスケジュールであった。漕行中は、ザトウクジラやゼニガタアザラシに遭遇し、ボナパルトカモメは、岸辺に多く見られた。この種は、アンカレッジ近郊では見られない。

 アナン・クリークエリアへは、ラグーンの中へカヤックで入っていったが、本来は禁止されているところへ、僕たちは知らずに入り込んだ。ここアナンはアラスカ州で指定された、クマがサーモンを捕らえるための保護区域で、許可証をとる必要があった。そして、このラグーンへの侵入は、レンジャー以外すべての人間が禁止されているところでもあった。ちょうど川の対岸は、ネイティブコーポレーション(Sealaska Corp)の所有する土地であり、こちら側には、レンジャーでも入っていくことができない。

 僕たちは、ベースキャンプ入りするために予約した、ランゲルの町の水上タクシーのマネージャーから、31日のアナンクリーク許可証を、運良く買い取ることができた。 今回の撮影行は決定するのが遅かったため、許可証をとれずあぐねていたが、この日だけでも取れたのはよかったというよりほかない。

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