2009年9月26日土曜日

Photo Contest

先月フォトコンテストに写真を応募した。応募というとプリントを、コメントを添えて郵送するようなイメージがあるが、いまはデジタル送信ですませるコンテストの方が多い。このコンテスト応募について重要な点について考えた。それは到達点を考えなければならないということ。 
雑誌コンテストについて考えた場合、到達点とは雑誌の紙面上ということになるのだが、これが応募者にとって厄介ごとになる。というのは各雑誌が毎月載せてくる写真にはそれぞれ特有の画像の調子なりコントラストの程度があって、「その雑誌で発表されうる」写真に仕上げなくては掲載はない。いままで何の受賞もしたことがない僕の解説では説得力はないが、その傾向はちゃんと存在する。自分の勝手気ままに仕上げた作品では、まぐれでもない限り賞は取れない。そのための雑誌の研究がどうしても必要になってくる。
写真を賞をとるために創作したいとは考えていないが、結局、写真というものの本質を考えたときに、当然写真の鑑賞者を意識しなければいけない。コンテストではその鑑賞者の前にまず審査員というフィルターがあるのだ、と考えるべきだと思う。コンテストとはそういうレシピエントをイメージできるフォトグラファーを求めていると考えても不自然でないだろう。自分の考える写真とその雑誌社が主催するコンテストのテーマがマッチしてそれからの雑誌の特徴を捉えた写真編集がどうしても必要だ。

自分のフォトグラファーとしての最終目的のためにこれは必ずしなければならないことの一つであり、一つのテクニックとして磨いていく必要があると考えている。




4 件のコメント:

Takashi Kurosu さんのコメント...

コンテストでは鑑賞者を意識したレシピエントをイメージできるフォトグラファーを求めているっていうのは、すごく共感できる。
絵画コンテストとかでも、同じような傾向が少なからずある。
写真も絵も、メソッドは違うけど、その本質を考えると同じだと思うから。
鑑賞者を意識した表現をする、表現者として生きていくなら、必要な能力だと思うよ。
それと、自分の創作テーマとマッチするコンテスト選びも重要な事だと思う。

Takashi Nakashima さんのコメント...

本当にそうおもう。
ま、今期は撮ることにくわえてプリントやら作品発表なんかの方にも力を入れて活動してるよ。
写真屋さんに自分の写真を展示してもらえることになったので今制作中です。

Takashi Kurosu さんのコメント...

おぉっ!おめでとう!!
写真屋さんに写真を展示してもらえるって、写真のプロに少なからず認められたってことだろ。
やったな。

Takashi Nakashima さんのコメント...

いや、Student Works としてだよ。一応クオリティのチェックはあるけど、アドバンスのクラスを取ってる学生なら多分誰でも展示してもらえるんだと思う。ちゃっかり名刺作って角に貼付けとくけどね(笑)