2013年3月17日日曜日

撮影やテーマに対するアドバイス

アラスカで知り合ったプロのカメラマンからのアドバイスの、話を頂いた中の記録。

1.空撮について
2.個展などの展示会について
3.組写真について
4.テーマを持った撮影にあたり


空 撮では、良いパイロット選びが大切である。良いパイロットは自分が撮りたい位置にスムーズに移動してくれて、その位置へ繰り返し戻ってくることができる。 下手なパイロットだと、正確に同じ位置にならない。また、写真家から出される腕による方向指示に従って、機体を自由に操作できるため、写真家自身が機体を コントロールしている感覚が持てる。悪いパイロットにあたると、時間とコストばかりがかかり、よい位置になかなか付けない。


展 示会や個展では、100%の完成度ということはあり得ない。50%の出来になりそうなときは個展を中止する。よくて85%であり、これくらいなら成功と言 える。写真家、アートディレクター、デザイナー、出版社等、おもに3者によって制作されるものであり、このチームとしてのクリエイティビティが、でき不出 来を決定する大きな要因となる。


組写真では見開きや綴じ用のカットなど、媒体があるならそれを意識して組み立てる。
見た目の抑揚は、広角と望遠でつけ、2から10枚で写真をまとめる場合は、とにかく単調にならないように気をつける(基本)。


テー マを借りに決めて、それを掘り下げ、撮影を進めていく中で、他のあらゆる意見や批判を鵜呑みにすることはない(そうしてはならない)。あまり多くのことを 耳にしたのでは迷いが生じる。自分の考えに従って突き進め、まとめていくことが肝要。そうして進めて行くなかで見えてきたことに対しての軌道修正は必要。

テーマが決まったのなら、その地域や対象について研究論文を調べるのは良いこと(良いアプローチの方法)。しかし、何よりそこに住んでしまい、撮り続けるということに敵うテーマ写真への「当たり方」はない。

 2013年2月12日オーロラハウスにて

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