2008年4月8日火曜日

日々のトレーニング

写真はどうしたら上達するのだろうか。日々考えていることである。

留学までの自分にできることは、ひたすらいい写真を目にすることだと思う。会社での2年間はそう言った意味でかなり質の高い写真を目にすることができたのでよかった。いまでは商品写真に限らず、写真を見ればだいたいどのように撮影されたのかわかるようになった。

難しいのは風景写真。ロケーションは表記されていたり、タイトルでわかるのだが、方角、画角、時間帯、シャッター速度、絞り、ISO、などの具体的な情報を予測することが非常に難しい。動物に関しては、方角はそこまで重要ではないし、時間帯やシャッター速度はその動物の特性を考えればだいたいわかる。風景の写真を一目みて、具体的情報を得られるまでになれば、自分にもそれに近いことができる訳だから、こういった、いい写真を見てどのように撮影しているかを、出来上がりから逆算して考えるトレーニングは重要だと思っている。

実ははまると非常に楽しい。建築家の安藤忠雄は若い頃、独学で建築学をマスターしたすごい人だが、彼は基礎を学んだ後、バイトで貯めたお金で、研究のためのヨーロッパ旅行をしている。そこで1日50キロもの道のりを移動の最中、今見た建築のことについて自分がそれを組み立てたとしたらどうするのか、手順をずっと頭の中で考えて歩いたという。やはりこのように結果からプロセスを推測し、頭の中で検証するトレーニングは重要なのだ。間違いない。

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