2012年10月14日日曜日

オーロラと写真のオーロラ

アラスカで頻繁に見ることができるオーロラ

アラスカにオーロラを見に来る方で、カメラを持ってくる方が増えているように思う。
 日本では見られない現象を、記念に残したいという人がほとんどだろう。

ひとつ残念なことだが、このすばらしい現象は、カメラに収めた画像を見ると、肉眼で見るよりも色鮮やかに、ロマンチックな雰囲気まで加えてあらわしてしまう。

あたりまえだが、日本でオーロラに関するあらゆる情報を見るときに目にするものは、カメラを通過した「画像」を見ることになってしまう。

ここでまず、オーロラの「色」に対して誤解が生じる。
また、静止しているものだという勘違いもでてくる。

これらオーロラ写真については、ある意味で、嘘をついていることになってしまうのだ。

このことが最近旅行者とともにオーロラ観測に行くと、皆からよりはっきり言葉として出てくるようになった。

では、一体ほんとうのオーロラとはどんなものなのか、これは実際に見てみないと、正確に伝えられない。写真より色彩が劣ることと、実際に動きのあるオーロラの方が、数倍感動することは確かだ。


いちばんのオーロラ観測の醍醐味としては、「オーロラの動き」は、現場で見なければわからないし、これを見て解説が加わると、オーロラがどんなものかが実感としてわかるということにある。

ここに感動できる人は、アラスカのみならず、自然を正しく見ることができる人だなと感心する。

この感動を、どうしても写真で伝えることが難しいために、僕はオーロラは写真よりも、まだ動きの加わる映像の方が、そのものを正確に伝え、またより感動を伝えることができるものだと考えている。

それにしても、動きのあるオーロラは、1秒ごとにその姿を変え、夜空をロマンチックなものに変える。僕がオーロラ撮影を辞められない所以がここにある。当面の課題としては、自分の作品としてオーロラを撮るのであれば、より実際の感じに近い(肉眼で見るものに近い)写真に仕上げる必要がありそうだ。


2 件のコメント:

石崎美佐 さんのコメント...

Wオーロラですね。素敵です~

初めて自分の目で見た、動くオーロラは
本当に感動しました!
『一生の内に一度は..』から
『一生の内に何度でも』見たくなりました。

Takashi Nakashima さんのコメント...

やはり、生で見る動くオーロラがいちばん感動ものですね。
そしたら、つぎは2月か3月ですね!(笑)