2012年10月28日日曜日

Single photography with a theme

Ephemeral autumn wind

写真は、「短い秋を通り過ぎて、長い冬へ向かう季節の移ろい」を一枚の写真で表現できないだろうかと考えて撮影したもの。


写真は今日撮ったものだが、このテーマを表現できる構図を探しまわっていた時、「風」を頭に思い浮かべながら歩いていた。しかしながら、早朝は無風だった。たいてい早朝は無風なもの。そこから「流れ」にイメージをシフトさせた。

ちいさな橋を渡った時、小川の流れが止まっているのが目についた。本来流れているはずの小川も、ただの水たまりになっている。「流れ」は表現できないと判断し、初めは素通りした。しかし、帰りに通ったときに、水面に落葉と水泡が溜まっていて、それが弧を描いて浮遊していたところを見て、立ち止まった。

広角なら遠近を付けて流れを表現できるのではないだろうか。

実際に撮ってみると、意外とうまく行った。

よく見ると、写真の背景となる反射像の部分は、画面の右側(上の写真では左)に緑色の葉がついている木、大木を挟んで左側の木は、みな既に葉が落ちているのがぼんやり映っている。イメージ上の「風」を創ることで、この風に季節(夏→秋→冬)を運ばせることができる。
 
あとは、円偏光フィルターを使って反射光をなくして、画像を反転させて構図した。

この写真を撮るのに、瞬発力は必要なかったので、比較的じっくり考えることができた。太陽は高度を徐々に上げてくるものの、被写体の「流れ」は動かない。

今日も、実際に外へ出て(できるだけ早朝か夕刻)撮影することの面白さを発見した。

画像の編集は、あくまで表現テーマを強調できる程度の調整のみ。
画像の反転→中間調の調整→色彩の強調と調整→シャープネス


2 件のコメント:

Michico さんのコメント...

日々に追われて、久しぶりにお邪魔したら、、
この写真、とっても素敵だね。
なんだか、詩か物語が詰まってるみたい。

元気とやる気をもらいました。
さ、私も頑張るぞー!

Takashi Nakashima さんのコメント...

ありがとう。
写真によって元気が出たなら、それはこちらの本望だよ。