2008年12月30日火曜日

Bald Eagle in Homer -part 5-


今日はスティーブさんが自宅に招いてくれ、夕食をごちそうしてくれた。彼の自宅はこの町の丘の上に立てられた別荘のような家だ。彼はカナダの西海岸に、もう一つ家を持っていて、3月から夏の間はそちらに移るらしい。


スティーブさん宅 リビングからの眺め

スティーブさんとはたくさんの話をした。ジェーンの容態から始まり、ハクトウワシの給餌を手伝っていること。ホーマに移り住む前の話。奥さんを今年3月に亡くしたこと。奥さんとの思い出話。部屋に飾ってある写真や芸術的な絵画と、彼が世界各国から集めた、原住民の生活用具について。それから南極へ行ったときのことなど。
ジェーンの手伝いをはじめたのは7年前とのこと。また、来年の2月がジェーンが最後に給餌をする月になるという。悲しいことに、彼女の体は法律で許可された2010年までもたないそうだ。来年2月にまたぜひ来てくれと言われた。
話がお互いのバックグラウンドに至ると、二人とも完全なる自然愛好家であることがわかった。彼はネイティブ民族の生活を尊敬していた。部屋に飾ってある写真も絵も非常に上手で、本当の自然とはどこにあるかを教えてくれた。彼によると、アラスカはラストフロンティアと言われているけれども、ほんとうに誰にも手を付けられていないと言える原始自然は限られていると。彼がそこで描いた絵や写真は売れるレベルのものだが、決して売らないと彼は固く決めていた。その写真を見てそこへ行きたいという人が出てくることを心配してのことだ。
彼は29年間、ずっと奥さんと一緒に世界中を回りながら、人のいない完全な自然を求めていた。今年3月に奥さんを亡くし、生活がきついと言っていた。現在62歳である。



ひょっこり現れたムース

部屋の中からはムースだけではなく、クマ、コヨーテ、ウサギ、タヌキ、イタチなど様々な動物が現れるのを見ることができるそうだ。



別の窓から見た夕焼け。

明日早朝にアンカレッジへ戻る予定だったが、予定を変更しスティーブさんにまた明日も会う約束をして、家路に着いた。

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