2008年12月20日土曜日

Sudden encounter is accidental? I don't think so.


アラスカの自然写真家に今日偶然出会った。アンカレッジのモール内で個展を開いていた。暇そうにしていたので、気にせず質問攻め。

彼の名は Didier Lindsey。20年のキャリアを持っている中堅フォトグラファー。年は50くらいだろうか。こちらの自然写真家はたいていキャリアの若い頃、パートタイムの写真家としてやっていくのが普通であるのだが、尋ねると彼は2年。18年間がフルタイムの写真家としてというのだからちょっと驚いた。パートタイムでの時間が比較的短いからだ。

話していると、フィルム派。フォトショップなどのデジタルフローが大嫌いで、もっぱら銀塩。フィルターも偏光フィルターくらいで、色を変えるようなフィルター類はいっさい使わないという。「アラスカの自然をそのまま表現したい」と3度くらい言っていた。失礼ながら、年は同じくらいでスタイルが彼とは対照的だと思う写真家(Tim Fitzharris)の話をしてみると、「いい仕事をしている」と絶賛。「しかし、デジタルは好きじゃない」と最後に付け加えて。写真に対する考え方が異なるのだろう。ただし、フィルム派デジタル派に関わらず、光の読みをしっかり考えている写真家はその仕上がりがまったく違う。

アラスカ以外に他の国に行って世界中の写真を撮ろうと考えたことはないかどうか尋ねたときは、ちょっと彼の本音が出たような気がした。言葉では「アラスカが一番だ」「他の国にも行ってはみたいがそこまで興味は無い」と言っていたが、どうやら別の事情がある風な感じがした。もちろんその先は突っ込めなかったが、できるなら誰しも一度は世界中回って、そこで初めて自分のスタイルを固めていきたいのではないだろうか。真意はわからないが。

今後もこのような偶然は大事にしていきたいと思う。家に帰ってからブログに打ち込んでいると、他にも彼に聞きたかったことはいくらでも出てくるからだ。英語での会話の際、日本語での会話ように、相手の話を聞きながら、次の段階に話を深める質問を考えることがなかなかできない。こればかりは実践あるのみ。

2 件のコメント:

Hiroko さんのコメント...

そういう出会いは偶然じゃなくって必然ですよ、きっと。いい出会いが出来てよかったですね。

フィルムの写真はスキャナで読み込んで載せてるんですか?

Takashi Nakashima さんのコメント...

そう、スキャンしてフォトショップで中間調だけ調整してアップしてます。中間調を黒に寄せないとスキャナ特有の縞がどうしても出ちゃうんだよね。$50なのにかなり性能いい、複合機を買えたよ。サンクスギビングのゼールで。