2013年10月16日水曜日

プリンス・ウェールズ島での日記 21


7月12日
島に入って22日目

 頭を切り替えて、帰る準備をしなければならない。今日は午前10時にキャンプ場にタクシーが迎えにくる。アラスカのひとつの島のキャンプ場に、タクシーを呼ぶというと聞こえは変かもしれないけれど、自転車で港まで、全ての荷物を持っていける距離ではない。移動手段はこれしかないのだ。

 明日の朝には港を出て、ケチカンの町へ戻る。ケチカンは人口1万3000人ほどの町だが、ひと月ぶりに、やっと人の住むところへ戻るという気分だ。

 今回の旅は、次ぎにくるための下地はできた。最低限の目的も達成した。しかし、やはりオオカミをこの目で見ることができなかったのは、とても残念だ。


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